【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:ランパート

前回までのレポートはこちら↓
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/移動日編
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/前日準備編
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:スイムパート
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:バイクパート

今回はランスタート~ゴール後までをお送りします。

ランコース確認

ランは10kmのコースを2周するコース。


(ランコース)

獲得標高は144m、最大斜度6.8%、アベレージ斜度は1.1%。
ゆるゆると長い登りが続く感じではなく、それなりにアップダウンがあるイメージでした。

気温は28~29℃、想定よりは低かったですが、バイク途中に少し小雨が降ったのもあり、湿度はMaxに高かったです。

余談ですが、「獲得標高」って言葉はやってるスポーツによって捉え方が違うらしく…
バイクをやってる人からすると「登りと下りの標高合計」で、トレイルランをやってる人からすると「登った高さの合計」らしく、登りと下りの標高合計のことを「累積標高」と呼ぶとか呼ばないとか…
(嘘だったらすいません。)

ランスタートは少し飛ばしすぎた

今回のランは21kmを目標1時間40分。だいたい4分45秒/kmを維持すれば到達する計算です。
ランが速くない自分からすると、正直ハイペースにはなるのですが、無理すればいけないことはないだろう、という数値感。

スイムの調子が良かったのに反してバイクが想定よりも10分以上遅れ、焦る気持ちも少しありました。
最初の1kmは飛ばしすぎてしまい、4分34秒。これは速すぎると思い少しペースを落とし、4分52秒。
このあたりの調整が非常に難しい。。。


(2kmまでのデータ)

やってみるとわかるのですが、バイクを降りてからのランは足の感覚が全然違います。
人によって感覚の差はあり、僕の場合は非常に足が軽く感じてしまいます。よってランスタートはペースが上がり気味になってしまいます。
なのでペース調整をしっかりとマネジメントしなければなりません。

レースの場数はそれなりに踏んでおり慣れているつもりでしたが、遅れを取っている焦りから、少し飛ばし気味になってしまいました。。。

7~8km地点でDNFが頭をよぎる

3km以降、少しペースを上げようとするも、思うように上がらず、キロ5分10秒前後まで落ちます。


(6kmまでのデータ)

そして7~8kmからの坂で、完全にヤラれました。。。
途中のエイドで完全に足が止まってしまい、ドリンクを飲んでも水を浴びても歩くのがやっと。。。

原因は熱中症ではなく、体調不良でした。2日ほど前から風邪を引いてしまっていたのは分かっていましたが、レース当日の朝にロキソニンを飲むことで何とかなるだろうと踏んでいたのです。

ところがその効果が切れ始めたのか(ラン前にもう1錠飲めば良かったと後悔)、身体が熱気を帯び集中力がプツリと切れました…


(7~10kmまでのデータ)

ペース的には歩いても制限時間内には十分完走できます。
しかし精神的にも肉体的にも相当キツく、レースそのものを楽しめる余裕はなく、「このまま歩いて完走したとして果たして意味があるのか?」「DNFしたときの言い訳はどうしよう」など消極的なことばかりを考え始めていました。

2周目初めで仲間の声に助けられる

そんなこんなでやっと1周終了、2周目へ。

2周目は蛍光の紐(?)がついた輪ゴムをもらいます。


(うーん、ショボい…)

もらったはいいものの、このまま走り続けられるのか…という不安を抱えていたところ、「ウジノー!」との声。
誰やねんと思い振り返ると、一緒に参加していたN君がランに入るタイミングと偶然被り、声を掛けてくれたのでした。
頭がボーッとする中で、ハッと目が覚めました。

元気に返そうとするも、「ほんまヤバいわ」ぐらいしか返せず、そんな自分を颯爽と抜き去っていくN君。
その背中を見ると何だか頑張れそうな気がして、彼に必死でついていこうとします。

いやいやペース速いよ、と思いながらもなんとかかんとかついていき、11kmのラップは5分7秒。


(11km以降のデータ)


(頑張って走る様子)

そのまま我慢してペースを大きく落とさず、5分30秒前後まで回復することが出来ました。
それでも2周目の17~18km地点はキツかったですが。。。

そしてゴールへ

走ること1時間49分57秒、総合タイム5時間25分43秒、やっとゴールテープを切ることができました。
目標より大幅に遅れましたが、それでもゴール出来たときの達成感はやはり大きいです!


(ゴール)

去年のセントレア知多半島は1時間52分2秒、ビンタン島は2時間16分17秒だったので、ミドルのランは一応PB更新!
また総合タイムもそれぞれ6時間17分0秒、6時間12分16秒だったので、こちらは大幅に更新。

ゴール後は完走メダルを掛けてもらい、ドリンクをもらった後、ゴール横の氷水プールに飛び込みます。
これが最高に気持ちいい!(写真撮り忘れた)

僕を苦しい場面で支えてくれた(本人はそんなつもりは皆無だったらしいですが)仲間のゴールを迎えます。


(完走おめでとう!)

2人で互いのゴールを讃えあい、ゴールエリアでパシャリ。


(レースウェアが映えます)

レース後のプーケット観光

さて、レースも終わり一通り片付けが終わったあと、プーケット観光へ出ました。
ちなみにバイクなどの梱包は当日中に行った方がいいと思います、次の日にやると割とダルいです。笑
(ロングの場合は別)

とは言っても正直あまり見て回るようなところもなく(失礼)、軽くご飯を食べて終わり。

翌日はレースの疲れを癒すためにマッサージへ。1時間1000円ぐらい。安い。


(満面の笑み)

レポートを書いたりGarmin様のデータを見ながらレースの反省をしたりしながら、のんびり帰路へ。

トライアスロンの素晴らしさを再度実感

今回のレースを通じて、トライアスロンというスポーツの魅力を改めて感じることとなりました。

もちろんレースをするのは自分なので、終始自分との闘いではあるのですが、
同じレースに出て同じコースを走る周りの選手と互いに健闘を讃えあい、
選手たちを支えるボランティアや大会運営の方々、沿道の声援に力をもらい、
日本で待っている(であろう)家族や仲間に良い報告がしたいと思う気持ちが背中を押してくれる。
そしてゴールしたときの、何物にも代えがたい達成感。

もっともっといろんな要素が詰まっていてここには書ききれないのですが、本当に素晴らしい魅力を持ったスポーツだと思います。
歴の浅い自分が言えた話ではないですが。。。

体調管理やトラブルも含めてレース

全員が全員、トレーニングも納得いけるだけ積んで万全の状態でレースに臨めるわけではないと思います。
普段の仕事が忙しかったり、体調を崩してしまったり、という理由でトレーニングが思うように出来ない人もいるでしょう。

レース中にタイヤがパンクしてしまったり、落車してしまったりする場合もあります。
トラブルは最大限防ぐべきですが、100%防ぎきれるわけではありません。

しかしそういったことも全て含めてレースなのであって、 自分の場合は体調不良やチェーン落ちがありましたが、それらも含めて今の自分の実力なのだと思います。珍しく謙虚!

次のレースでは今回よりも納得のいく結果を残せるよう、日々精進します!
今のところIRONMAN Cairnsのみ参戦決定してます!!

タイム 1:49:57 (Ave.Pace / 05:33/km)


総合タイム: 5:25:43
男子ランキング: 248位
エイジランキング(25 – 29歳): 23位
総合ランキング: 293位

ラン使用機材
バイザー:COMPRESSPORT Viser Cap
シューズ:On Cloudflow
ウェア:IRONWILL バイクジャージ designed by K氏
GPSウォッチ:Garmin ForeAthlete 735XTJ
サングラス:Oakley Radar
レースベルト:2XU Race Belt

補給
エイドでのドリンク

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