【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/移動日編

去る2017年11月26日(日)、 IRONMAN 70.3 Thailand(以下プーケット70.3)に参加してきましたので、レースレポートを書いてみたいと思います。

トライアスロンを知らない人向けというよりは、どちらかと言うとレースに出たことがある、IRONMANに興味がある人向けのテイストになっていると思います。

なおレースレポートを書くこと自体が初めてなので、乱文乱筆ご容赦ください。笑

エントリーのきっかけ

2016年に70.3を2回(セントレア知多半島/ビンタン島)およびフルを3回(マヨルカ島/ロスカボス/西オーストラリア)それぞれ完走していたのですが、
そもそもスイム、バイクに対する苦手意識が強かったのと、ちゃんとした基礎指導を受けたり機材のことを勉強したりという時間を作っておらず闇雲にレースだけ出ていた感じだったので、
このままでは伸びないと思い、2017年はレースは控えつつ基礎養成のシーズンにしよう!と決めていました。

2017年は5月の久米島トライアスロンからスタートし、潮来、宮崎シーガイア、九十九里、と短い距離のレースを中心に参戦し、各種目の成長度合いをレースごとに確かめていくようなシーズンでした。
(九十九里トライアスロン)

なのでIRONMANレースは出る予定はなかったのですが、ケアンズで頑張っている知り合いをトラッカー越しに応援したり、台湾に誘われたりする中で、やはりIRONMANに出たい気持ちが高まっていました。
しかし自分の中で納得できるだけのロング対策練習をほとんど出来ていなかったため、結局ロングは見送り、挑戦心のあったN君を半ば強引に誘って今回の70.3にエントリーする運びになりました。

また来年の70.3の世界選手権開催地が南アフリカなのも一つの魅力に感じており、昨年の25-29エイジのタイムを見る限り、あわよくば70.3世界選手権スロットを取れるかも?なんて考えもありました。
ところがそんな甘い妄想は、ある出来事をきっかけに遠のくのでした…(後述)

「そもそもスロットってなに?」という方へ簡単な説明

ここまで読んで、「そもそもスロットってなんだよ」と思った方も少なくないと思います。

(IRONMANホームページより)

IRONMANレースは、毎年10月の2週目に世界選手権が聖地・ハワイのコナで行われます。
しかしレースへの出場資格は容易ではなく、出場資格を得るためには5歳ごとに区切られたエイジ(18-24,25-29,30-34,…,85-)と呼ばれるカテゴリーの中で、上位の成績を収めなくてはなりません。その「上位」とは、3%とも2%とも言われます。つまり、本当に一握りの人しかコナへは行けないのです。
全てのIRONMAN参加者にとって、コナは憧れの場所なのです。

コナへの出場権は世界各地で開かれるIRONMAN大会で得ることができます。
例えばIRONMANケアンズであれば80枠、IRONMANカナダであれば40枠、というように大会規模によってスロット数は違ってきます。
そして各エイジごとにスロット数が振り分けられるのですが、男女合わせた各エイジごとの人数比に応じてスロット数が与えられます。なので大会によってはエイジ1位しかスロットが取れない場合もあれば、7位でもスロットが取れる場合もあります。ただし一般的にスロットが多い大会はレベルが高くなりやすい傾向にあるため、スロットが多いからと言って獲得が容易というというわけではありません。。。

(IRONMANホームページより)

また今年のIRONMANカナダや昨年のIRONMANケアンズのように、「日本人枠」と呼ばれる日本人だけに与えられる特殊なスロットも存在します。こちらは公式にアナウンスされないことや、大会期日が迫ってから決まることもあるため、注意が必要です。
どのぐらいのタイムで走れればコナスロットが取れる、とか書いてるブログもありますが、ズバ抜けて能力が高い人以外は運要素も絡んでくるのが難しいところです。

順位が良くてコナスロットが確定したとしても、それでコナに出れるわけではなく、翌日のアワードパーティー等に参加しエントリー費を支払うことで初めて、出場権が確定します。

70.3の世界選手権スロットもコナと同様の形式で得ることができますが、こちらの方がまだ取りやすい傾向にあると言えます。理由としては、「ロールダウン」が起こりやすいためです。
ロールダウンとは、本来であればスロットが取れたであろう人が何かしらの理由で(すでにスロットを取っている、日程・金銭的事情で参加不可など)スロットを辞退した際に、一つ下の順位の人にスロットが回ってくることを指します。
※ちなみに今回のプーケット70.3はロールダウン狙いで行ければ、というぐらいの気持ちでした。
※70.3世界選手権の開催地は毎年固定ではないです。

ちなみに非常に特殊なケースとして、中国で開催される70.3のレースでは、70.3なのにコナスロットが付与されるレースが存在します。恐らくIRONMAN自体の組織が中国資本下にあり、その影響が強いためだと思われます。
この制度に関しては賛否両論で、IRONMANの公式Facebookでも海外の方からの疑問の声がとても多かった記憶があります。まぁ当然です。

まさかのコナスロット30付与

ここまでで大体の仕組みはわかっていただけたでしょうか?もしわからなかったら僕の文章力のなさのせいです。謹んでお詫び申し上げます。

さて今回のプーケット70.3ですが、そもそもは70.3世界選手権スロットが30ある大会でした。
ところが先述した中国でのコナスロットが付与されるはずの70.3の大会が中止となり、なんとコナスロット30もプーケット70.3に付与されることとなりました。
ちなみにこの情報は直前まで公式にアップされず、僕も人づてに聞いて初めて知りました。。。なんやそれ状態。

(なんやそれ状態とはこのこと)

一般的にアジアよりもヨーロッパやアメリカの大会はレベルが高いと言われます。
その中で70.3で、しかも70.3スロットに加えてコナスロットがいきなり30も付与されたとなると…
大会のレベルが一気に上がる予感がしました。。。

プーケットへの移動

今回は11月26日にレースがあったのですが、なるべく滞在期間を短く設定し、11月24日~27日の旅程を組みました。大まかなスケジュールは以下の通りです。

11月24日(金) 移動日 出国
11月25日(土) レース前日受付&バイクチェックイン
11月26日(日) レース当日
11月27日(月) 観光&移動日 帰国

たいていの大会はレース前々日ぐらいからアスリートチェックイン、前日にはバイクのチェックインがあります。IRONMANの場合はスタートが朝の6時半とか7時なので、当日チェックインは基本的にないです。
国内大会だと当日チェックインがOKな場合もありますが、海外でやらかすと精神的ダメージがキツいことが容易に想像できます。そのあたりはきちんとスケジュールを何度も確認して準備しましょう。

エントリーがかなり遅めだったため、大会公式ホテルはすでに予約が埋まっていました。なので、ラグーンを挟んで向かいのLaguna Holiday Club Phuketに宿泊しました。

(エエ感じを醸し出すホームページ)

2人1部屋でシングルベッド×2、朝食付き3泊で13,500バーツ(約4万円強)だったので、そんなに高くないと思います。
ちなみに目の前の道はランコースの7~8km地点ぐらいでした。

このあたりも割とポイントで、大会側が公式ホテルを指定している場合、たいていはバイクのメカニックや前日アスリートチェックイン、ブリーフィング(説明会)なども全て公式ホテルで行われます。
またスタート&ゴール地点も公式ホテル目の前のビーチ、なんてこともよくあります。なのですべての効率化のためにも、できれば公式ホテルを予約することをおススメします。レース後が特に面倒なので。

移動の際の注意点

国内移動の場合はあまり心配しなくていいのですが、海外の空港を利用する場合、バイクの預け入れには細心の注意を払った方が無難です。彼らはこっちの事情なんて何も考慮してないので、バイクだろうがなんだろうが、普通に投げるし雑に扱われます。
どれほど丈夫な輪行ケースを使う場合でも、リアディレイラーやボトムブラケットなど(バイクの右側全般ですね)にはプチプチかタオルを巻く方がいいと思います。

(家で梱包中の様子)

僕はシーコンを使ってますが、いつもリアディレイラーとプーリーに厚めでプチプチを巻く(シーコンにはリアディレイラー用ガードが付いてますがそれでも不安なので)とともに、フロントフォークには付属のカバーを巻き、ウェットスーツもクッション代わりに入れてます。
そして預け入れの際は、横向きに倒さないように指示します。それが無理で倒さなければならない場合は、バイクの右側を守るため左側を下に倒してもらうように指示します。それでも上に別の荷物を乗せられたらあんまり意味ないですが。。。
ここまでやっても開封してみて壊れてた場合、その場では成す術なしです。素直にエキスポとかで必要部品を購入しメカニックに持っていきましょう。笑
どうしても防げない事故ケースとして、「ロスバゲ」があります。もうこれは諦めて待ちましょう。

とにかく海外への移動はバイク運搬がキモです。まずはスタートラインに立てなければレースを終えることはできません。せっかくの楽しい(?)レースを無駄にしないためにも、面倒ですが最大限気を払いましょう。

バイクは大型手荷物になるので、航空会社によっては貨物積載申請を事前に行わなければならないケースもあります。というのも大人数の移動日が被ってしまいバイクが多い場合、当日になって積載スペースや積載総重量が規定を越えてしまうケースが稀にあるためです。僕は今まで2回ほど、「次回から事前申請してください」とチェックインカウンターで注意されました。
ほぼほぼ大丈夫だとは思いますが、念のため航空会社に事前に電話で伝えておいた方が無難です。

いざ、プーケットへ

羽田空港でN君と合流し、バンコク経由でプーケットへ。羽田~バンコクまでは6~7時間、バンコク~プーケットまでは1時間45分程度です。
バンコク~プーケット便では、ちょいちょい大会に参加するであろう人を見かけました。少し便が遅延したのもあり、現地に到着したころにはすっかり日が落ちていました。

(空港でバイクケースは目立ちます)

プーケットの空港からホテルまではタクシーで約30分。道中は東南アジアって感じの雰囲気です。当たり前ですが。
ちなみに東南アジアは全般的に英語が通じますが、訛りが強いと相手が何を言ってるのかわからないことが多いです。タクシーの運ちゃん達は自分では英語喋れると思ってガンガン話しかけてきますが、全然聞き取れません。目的地に着きさえすればいいので、わからなければ適当に笑って受け流せばOKです。

ホテルに到着してすぐに、バイクを開封し組みます。

(部屋のスペースが割と広くて助かりました)

ここでバイクを開封して中身の損傷などを確認、異常箇所があれば次の日にメカニックに持っていくなどの対応が必要ですし、何より面倒なことはさっさとやってしまっておいた方がいいです。
ちなみに今回はシーコンのリアハブ部分が外れてました、、、締め付けが緩かったのかもしれませんが、雑に扱われたなって感じの雰囲気でした。幸い普通に走れそうだったので良かったですが、さすがにちょっとイラつきました。笑

(なんだかんだで無事完了)

さっとシャワーを浴びて、前日の予定を立てて12時ごろに就寝しました。

次回は前日準備編です。

今大会のレースレポート一覧はこちら↓
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/移動日編
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/前日準備編
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:スイムパート
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:バイクパート
【Race Report】IRONMAN 70.3 Thailand/レース編:ランパート

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