こんにちは。
スイムが1年前から全く進歩していない氏野です。なんでやねん。
さて、去る6月23日、鹿児島県の徳之島という離島にて、変則ミドルの大会に出場してきました。with長井くん。
筆者は4月の宮古島トライアスロンでDNFしていたため、今年に入ってからまだ完走レースが1つもなく…
大丈夫かいな?という不安も若干抱えた状態でのレースとなりました。
目次
大会概要
トライアスロンIN徳之島は、鹿児島県の離島・徳之島で今年を32回目を迎える、スイム2km/バイク75km/ラン20kmの変則ミドルのレースです。
バイク及びランのアップダウンの激しさが有名で、「フラットなミドルレースと同じぐらいキツい」という声も聞かれるほどです。笑
大会公式ホームページはこちら
https://www.town.amagi.lg.jp/kanko/triathlon/
後ほど詳述しますが、離島ならではの「島を挙げてのレース感」が素晴らしく、宮古島トライアスロンに勝るとも劣らないほどのレースだと感じました。DNFしてるので偉そうなことは言えませんが。
バイク輸送に関して
今回の大会で最大の難点だったのが、バイクの輸送でした。
筆者はTTバイクを使用しているので、普段の遠征はシーコンで輪行することがほとんどなのですが、今回は離島への飛行機が小さく全ての乗客の自転車が乗り切らないため、事前に送ることが義務付けられていました。
また日本国内の運送会社はほぼ全てがシーコンやオーストリッチの配送を取りやめており(一部ヤマトの大型などは対応出来ますが料金がかなり高い)、いつもより分解する箇所を増やしてダンボール箱詰めで送ることを余儀なくされました。
自分がそのことをちゃんと把握したのが大会10日ほど前で(事前に把握しとけという話ですが)、行きつけのバイクショップであるBIKE&HIKEの竹内さんに直接相談。
竹内さん、篠崎さんは徳之島トライアスロンに何回も出場しており、大会の様々なことを把握されているので、この大会期間中はお世話になりっぱなしでした。
「店に持ってきてもらえれば全部手配できますよ」と竹内さんに仰っていただいたので、その言葉に甘えて、分解から梱包、配送手配まで、全てやっていただきました…本当に助かりました。。。
同じ週に開催されたバラモンキングも同様の状況だったようなので、国内の離島レースに出場される方は事前にしっかり確認し、適切な配送方法を準備されるのが良いかと思います。
レース前々日
移動
レース2日前にあたる金曜に徳之島入りしました。
無事到着。大雨ですが… pic.twitter.com/Sbd5PYSP8m
— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 21, 2019
今回は鹿児島経由の飛行機で手配したのですが、天気予報ではかなり不安定な天候で、羽田→鹿児島は飛ぶとしても、鹿児島→徳之島(子宝空港)までの便が飛ぶのかどうか、本当に直前までわかりませんでした。
僕らの1つ前の便は欠航となっており、ほぼオンスケで到着出来たのは運が良かったと思います。笑
カーボパーティー
到着して、すぐに選手受付へ。
夜にカーボパーティーがあったので、BIKE&HIKEの竹内さん、トライアスロンチームMONSTERの篠崎さん、またチームの皆さんに挨拶をして一緒にパーティーを楽しみました。
昨日はカーボパーティーに参加。
島を挙げての大イベントらしく、大盛り上がりでしたん pic.twitter.com/IKADvlm1Ki— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 22, 2019
パーティーで競技説明会があるのですが、かなり緩い感じですし実際のところは当日にならないと正直把握しきれないと思うので、あまり聞かなくてもいいかもしれません。。。
とにかくこの日も大雨で、カーボパーティーが体育館内で行われており蒸し暑く、長居するのは疲れそうだったので、早めに切り上げホテルへ。
竹内さんが手配してくれたサンセットリゾート徳之島に宿泊しました。
レース前日
天気が良ければ早朝にスイム試泳を行い、バイクの試走をしようと話していたのですが、あいにくの大雨&風。
「これはさすがに何も出来ないかな〜」と思っていましたが、なぜか試泳をしに行く流れに…
きっと皆んなのトライアスリートの血が騒いだのでしょう。笑
バイク組み立て&試泳へ
朝食を済ませ、バイクの組み立てへ。
ここでも竹内さんにほぼ手伝ってもらいました。というか、ここまでバイク関連のこと何もやってないです。笑
バイク組み立てからのスイム試泳!
波の高さはそこまででもないけど、潮の流れが速い…
明日のスイムは短縮800mになるらしい、とのこと。 pic.twitter.com/BizIbpW9Dn— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 22, 2019
大雨と風は続いており波とうねりはありましたが、水温はやや高め。
一応フルレングスも持ってきてましたが、ロングジョンで十分そうだと判断。
試泳と言ってもガチな感じではなく、皆んなで泳いでる動画を撮りあったり、写真を撮ったりと、和気あいあいと過ごす感じでした。
この日の午後に、翌日のレースのスイムパートは2kmから600mに短縮されるとの公式発表がありました。
正直なところ、天候的に「え、これスイムやるの?」ぐらいな気持ちでしたが。笑
バイク試走
そのうち雨が上がったので軽く試走へ。
実際のコースをスイムアップからのイメージで片道5kmを往復してみましたが、確かに聞いていた通り、緩やかなアップダウンがひたすら続く感じです。イメージ的には尾根幹。
10km程度なら気持ち良く乗れますが、これが75km続くとなると、どうだろうな〜なんて考えてました。
闘牛
前日のメインイベントは、闘牛観戦です。
悪天候だったのですが、昼過ぎから雨が上がり、闘牛が開催されることとなったため観戦へ。
闘牛すごかった… pic.twitter.com/cbU2fk6mMs
— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 22, 2019
こういったユニークなおもてなしも、離島ならではの良さかと。
ラストの横綱戦は相当白熱し、闘牛ってすげぇな~と思いました。(表現が稚拙)
レース準備
ホテルに戻って、レース準備です。
この辺はもうある程度慣れているので、特筆すべきことはないのですが、去年の9月に出た九十九里トライアスロン(ミドル)では補給が多すぎて失敗したため、今回は少なめ。
2本のドリンクボトルにはそれぞれ、トップスピード/ウルトラミネラルタブレット2粒+パワープロダクション/クエン酸&BCAA1袋+WINZONEジェル1本。これでボトル1本あたりの糖質は約40g。
バイクの35km地点で摂取する用にトップスピード/ジェルを1つ、50km地点で摂取する用にshotzのカフェイン入りジェル1つ。
これで糖質約35gおよびカフェイン100mgを確保。
バイクでは合計で糖質115gとカフェイン100mgの摂取になります。
1時間当たり45gの糖質消化能力だと仮定して、バイクのタイム目標は2時間30分だったため、目安量は112.5gとなり、計算上はきちんと消化できる総量のはず…
T2でメイタン/2runを摂取し、ラン途中でメイタン/サイクルチャージ カフェイン200を摂取。
(の予定が間違えてT2で両方摂取してしまったのはココだけの話…)
補給はちょっと多いかな、と思いましたが、自分の消化能力を信じてこれに決定しました。
レース
当日は予報通りの大雨&暴風。てか大雨警報発令。
朝6時に大会をやるかどうかの最終判断がされるということでしたが、結局スイムは600mに短縮するものの、バイクとランは通常通りの距離で行うこととなりました。
このあたりは賛否両論あると思います。特にバイクはテクニカルなコースな上に路面も滑る(というか冠水しているところもあった)ため、バイクをスキップする人も少なくありませんでした。
しかし悪天候の中でもレースを行う、というのも一つありなのかなとも思います。引き合いに出すのは憚られるのですが、同様に離島のレースで近年台風と被ることが多くなってしまい、参加者が集まりにくくなってしまっている大会もあるようですので、、、
大会側としては何が何でもレースを行いたかったのでしょう。運営の方々の熱意が伝わる判断だったと思います。
3日ほど前から体調が思わしくなく、この日も朝から微熱気味だったので、ロキソニン様をぶっこみます。
そして予定通り、午前8時に第1ウェーブがスタート!
スイム:600m
3分おきのウェーブスタートで始まったスイム。筆者は第3ウェーブだったので、8時6分スタートとなりました。
岸から見るだけでわかる波のうねり、潮の流れ…
しかし600mだけなので、めちゃ頑張ってもそんなに頑張らなくても、そこまでタイムに響かないだろうと思っていました。
筆者はスイムに関してはとても苦手意識が強く、実際にあまり速くもありませんので、とにかく足を温存し上半身のみで泳ぎ切りました。
スイム
0:12:00(2:00/100m)
T1
0:02:23
バイク:75km
スイムが終わり、いよいよバイクへ。
とにかく起伏の多いコースです。
が、特に前半は下りの勢いでそのまま登れてしまうぐらいの坂なので、めっちゃしんどい!って感じではなかったです。
むしろ下りの時にDHバーを握ることは不可能で、とにかくバイクコントロールに必死でした。。。
「うおーーこえぇぇぇ」とか「あっぶねぇぇぇ」とかいろいろ叫びながら下ってました。後から聞いたら、わりとみんなそうだったみたいで安心。笑
バイクは島をほぼ丸々一周するコースなのですが、大雨暴風にも関わらず、どこを走ってても島の誰かが応援をしてくれます。
ここまで地元の方が応援してくれる大会も珍しいと思いました。
下りの区間はとにかく落車が怖かったので、足を止めてベースバーをしっかり握り、車体のコントロールだけに集中。結果として足を休められる時間がたびたび取れたので、NPに比べ平均wはかなり低くなってる。
ケイデンスは非表示にしてたので感覚で回してたけど、良いリズムで回せてる。— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 25, 2019
現時点でFTPはロードで260wぐらい、今回使ったTTで5%落ちるとしてせいぜい250w前後のはずなので、平均パワー的には83.2%でミドルの許容範囲内。NPは90%近くあるので、ロングではもう少し抑えていかないと持たんと思うけど。
というわけで、バイクは今持てる力をそれなりに出せたパートでした!— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 25, 2019
バイクコースの山場は、55km地点での坂でしょう。
1km以上続く登り坂です。しっかり頑張りましょう。
バイクの終わり際に、ランに入ったトップの篠崎さんとすれ違い、だいたい20分ぐらい離れてるかな…と勝手に計算してました。
ランのスタートから数kmとバイクのラスト数kmが同じコースなんですが、バイクで下っているときに「この坂をランで登るのか…」と憂鬱な気持ちにさせてくれるコース設計です。笑
当初の計画通り、ドリンクを少しずつ補給しつつ、35km地点、50km地点でそれぞれカフェイン入りジェルを摂取。
幸いにも気温は全然高くなかったので、途中のエイドでの補給は一切必要ありませんでした。
2本のボトルをきっちり飲み切り、T2でメイタン/2runとメイタン/サイクルチャージ カフェイン200、ロキソニン様を摂取。
…ん?カフェイン200は今じゃなかった気がするが…まぁいっか!
的なノリでランスタート!
バイク
2:20:05(32.4km/h)
T2
0:02:55
ラン:20.5km
20kmと言われますが、実測値は20.5kmです。
もっと登ってる気もするが…
フラットなのは、はじめの3kmだけです。マジで。
あとはひたすら、登りと下りの連続。登りも結構な傾斜なので、6:00/kmまで落ちてしまう場面もありました。
週1のインターバルorLT走とジョグだけやったけど、もう少し距離を積む&ペース変化走も取り入れてみることを検討。
ランはすぐ上がるもんでもなさそうなので、じっくり時間かけて取り組みたい。しかし1位の方、ランラップ1時間17分てヤバい。調べたら少し前のIMマレーシアで3時間3分…どんだけ〜
— Shota Ujino (@ShotaUjino) June 25, 2019
確かにタフなコースではあるのですが、バイクと同じくどこを走っていても島民の方の応援が尽きないこと、そして風光明媚なコースであるため、走っていて飽きることはありません。
晴れてたら良かったな~と何度思ったことか…まぁ晴れてたら晴れてたで暑さとの闘いがあると思いますが。笑
そんなこんなで、ラストはしっかりスピードを上げてゴール!
ラン
1:41:14(4:57/km)
Total
4:18:46
総合23位 エイジ1位(招待選手除く)
レース後
レースが終わっていったんホテルでシャワーを浴びてから、再びレース会場へ。
表彰式を見て、いよいよ4種目目の「どんちゃんパーティー」です!
選手や運営スタッフ、ボランティアの方も含めて、大盛り上がりのアフターパーティーでした!
翌日は雨が上がったので、せっかく徳之島まで来たのだから、ということでシュノーケリングへ。
ヤドカリくんがいっぱいいました
総括
全日程を通して天候に恵まれない形ではありましたが、レースそのものや前日およびレース後の催し、もてなしは日本のどのトライアスロン大会よりも充実している気がします。
何よりも島の方々が一体となって、このトライアスロン大会を盛り上げよう!選手を歓迎しよう!という熱気がものすごく、一度参加した方がまた出たくなる気持ちがよくわかる大会でした。
(リピーター率が非常に高いらしいです)
個人的にはもちろん大会そのものの楽しさもありつつ、まだまだ上を目指せそうな感じもあるので、次回出るときは総合10位以内を目指したいなーと思いました!
以上です!