カーフマン=ふくらはぎ男。
川崎で開催されたデュアスロンレース「カーフマンジャパン南関東」にメンズ4人で参戦しました。
なぜふくらはぎなの?
その理由を、身をもって叩きつけられるレースとなりました。。
カーフマンジャパンとは
カーフマンジャパンは、全6レースで争われるデュアスロン年間シリーズ戦。
そしてデュアスロンは、スイムを無くしたラン→バイク→ランで順位を競うレースです。
カーフマンのコースは比較的短く、ランはそれぞれ5km、バイクは30km。
距離は短いとて、エリートのレース時間は1時間20分ほどと、トライアスロンよりも短時間で高強度と言えます。
エリートはもちろん国内最高レベルですが、エイジグループも負けず劣らずハイスピードなレースでした。
ただし、距離が短い=完走しやすいレースでもあり、ビギナーの方、普段はラン/バイクどちらかだけの方にも優しい大会です。
というわけで、カーフマンはこんな人にオススメです。
- トライアスロンデビューに向けて、とりあえずレースに出てみたい人
- ランとバイクに自信のある人
- 夏のシーズンインに向けて、実力だめしがしたい人
圧倒的な暴風
会場の東扇島東公園は、川崎工業地帯の埋め立て地の一角。週末はバーベキューやサッカーで賑わう、都会の気軽なアウトドアスポットといった趣です。
大会前に散歩に来た際の一枚。
人工島の舗装路を目一杯使ったバイクコース、公園内のゆったりとしたランコース、そしてアクセスの良さが魅力の大会となっています。
※注意:輪行や自走で会場入りは、唯一ある暗い歩行者用地下道を通らされるので大変不便です。正直オススメしません。
好天の中、クルマで意気揚々と会場入り。しかし外に出た瞬間から異世界がそこに広がっていました。
半端じゃない爆風!!
もはやサングラス無しに目も開けていられないレベル。駐車場の砂は舞い上がり、路上のゴミが辺りを転げまわり、スタートゲートのバナーが狂ったように踊っていました。(この後撤去されていました)
この日の予報は風速4mほどで、海に近い公園はさらに強風だったのかもしれません。
普段の練習でも経験のない風速、これバイク真っ直ぐ走れるのか?と心配になるほど。
突風にビビりながら試走をサッと切り上げ、トランジションにバイクをセットしてスタートを待ちます。
ほぼフラットなコース
コースはラン/バイクともにほぼフラットで、難しいところは皆無。
第1、第2ランはともに同じコースで、公園大外を2周する約5キロ。
途中芝生があるものの、道幅も十分で誰にでも走りやすいコースです。海沿いの景色が素敵。
バイクコースは全6周回。1km以上の長いストレート往復、180度コーナー2箇所、90度コーナー3箇所。
アップダウンが皆無の代わりに、風の影響をモロに受けます。また、ストレート区間は1車線ほどの幅しかなく、前走者と詰まりがちになり注意。
周回数はカウントしてもらえないので、サイクルコンピューターで距離を確認しましょう。
第1ラン:序盤からハイスピード
エイジグループは11時から、第2ウェーブでスタート。
スタート地点には300名以上がひしめき合う。
号砲とともに、当然速いランナーはあっという間に先行していきます。集団が縦に長く伸び始めて、だんだんとまばらに千切れていく様子が見えます。
エイジでも、トップクラスの方は17分程度で終えています。上位を狙うならば、最低でもキロ3:30を維持できる走力が必要です。
バイク:爆風との格闘
バイクはたった30kmなので、可能であれば全部パワー全開で行くべきところですが、当然ながら第2ランへの脚を残す必要もあります。
なんやこの強風。。
試走の時点ではストレート往路が超絶向かい風で、ペースガタ落ちがほぼ確実。順位を狙うなら、全員が苦しむ往路で踏ん張れば差がつくはずです。
レース中も風向きは変わらず、まるでヒルクライムのようにペースが落ちます。その強風ぶりは、平坦路でインナーギアを使う人が続出するほど。
ジェルをぺろり。
逆に追い風の復路は、踏まなくても勝手にスピードが出るのでレスト&補給タイム。
往路での消耗を回復させながら、体重だけ使うペダリングでスピードに乗せ、あとは惰性で。メリハリよく進みましょう。
第2ラン:恐怖の足攣り
再びトランジションに戻り、屈んでシューズを履き替える、その瞬間にふくらはぎに電撃走る!
第1ラン、バイクを終えた脚は疲労マックス。ふくらはぎが悲鳴を上げるとは、まさにこのこと。。
チームメイトの背中を追いかける。
距離が5kmと短かったので救われたものの、攣りそうな脚を庇いながらの第2ランは本当にキツイ。
心肺のキツさも中々ですが、ハイペースを刻み続ける脚へダメージがのしかかります。これがカーフマンたる所以。。
ラン2回ともに同じペースを刻めたら相当に凄いです。実際トップクラスの選手は、ペースの落差が全然無くてスゴイ。
逆に言えば、第2ランで潰れているライバルを簡単に抜くチャンスでもあります。
なんやこの強風。。(2度目)
レース直後、お互いの反省点を振り返る瞬間。
最後は全員で完走!お疲れ様でした。
カーフマンの傾向と対策
まるで入試みたいなサブタイトルですが、完走して感じたカーフマン参戦のコツをまとめてみます。
ブリック練習
実際のレースを想定した、バイク直後のラン練習に挑戦してみましょう。トランジションのスムーズさ、バイクで疲労した脚でいかにスピードに乗れるかがキモです。
※過去のブリック練習はこちら:https://ironwill.jp/2017/11/training01/
寒さ対策
強風はバイクのキツさに影響するのはもちろんですが、体温の低下も防ぐ必要があります。
トライスーツの下に薄手インナー、アームウォーマーなどで対策しましょう。トライアスロンではあまり見かけませんが、グローブもありです。
レッグウォーマー、ニーウォーマーはランでずり落ちてくる心配がありNG。タイツを履くか、ホットクリームがオススメです。
足攣り対策
上記にもありますが、寒さで冷えると筋肉が固まり攣りやすくなります。レース前のウォームアップ、ストレッチはいつも以上に念入りに行いましょう。
また、レース前にミネラルタブレットや塩を補給しておくのもオススメします。
また、バイクパートでボトルを飲む場合、第2ランで腹痛を起こさない程度に留めましょう。ガブ飲みする必要はなく、650ccボトルの半分あれば十分です。
強風への対策
バイクでタイムを狙うならば、TTバイクを惜しげもなく使いましょう。
TTバイクを存分に走らせることができる、数少ないチャンス。エアロポジションで向かい風をやり過ごしましょう。
組み合わせるホイールは、横風の影響を考慮するとリム高60mm以内が良いのではと思います。個人差、ホイールの差は当然ありますが、55mmハイトで挑んだ筆者はハンドルをとられる心配はありませんでした。
そして向かい風攻略法は、ズバリ風が止む瞬間を待つこと。少し風速が緩んだタイミングを見計らって、一気に踏み抜ける!慣性をつけて一気に走り抜けましょう。
おまけ:お風呂でリカバリー
レース後は身体が冷えたこともあり、近場のスーパー銭湯へ立ち寄りました。
お風呂の国 横浜:http://ofuronokuni.co.jp/
至近の会場は早く撤収できるのがありがたいですね。
というわけでカーフマン、またいつか挑戦します!
PHOTO by YUKI TODA and RYOTA NAKATANI
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