【レースレポート】横浜トライアスロン2018 : スタンダードディスタンス

大会前日の様子はこちら

早いもので、2018年初戦を迎えました!

チーム代表小澤さんと出場した横トラ2018。
バイク担当中谷によるレースレポートをお届けします。

地元開催に燃える

筆者は昨年トライアスロンデビューを果たし、今年は地元横浜で開幕戦を迎えました。

大会があること自体は数年前から知っていたものの、別のイベントや出張やらで生レースを見ることは一度もなく。アスリートとしての参加は今回が初めてでした。

当日の天気は曇り、気温は17~24度でやや風あり。
普段から練習で何百回と通ったホームコース、レースとして走るのは何とも感慨深い気持ちでした。
地元レースに気合いが入るとはまさにこれ。

抽選に受かった幸運に感謝しつつ、フレッシュな気持ちでスタートに立ちます。
スタンダードディスタンス挑戦は、昨年の木更津についでこれが2戦目。隣にはチームメイトで大先輩の小澤さんもいて、リラックスして試合に臨めました。

スイム:ポンツーンって何ですか?

横浜のスイム、そのフレーズだけで過酷な戦いをイメージするアスリート多数。

その理由は、、海の汚さ。泣

陸から見てる分にはそこまで汚く見えないのですが、、いざ入水するとやっぱり茶色い。
そしてこの日の水温は18度(銭湯の水風呂クラス)、ウエットスーツを着ても冷たい。
地元民としては何とも複雑な胸中ですが、レースなのでやるしかありません!

この大会で獲得した新たな語彙、それがポンツーン(pontoon)
アナウンスで連呼されてすっかり覚えてしまいました。

要はスイム入水用の船橋ですが、見た目はイカダというか、やっぱり足場というか笑。語意とカタカナ音感が全然一致していない、不思議な言葉。

試泳を終えてポンツーン上でそわそわしつつ待機していると、こんなアナウンスが。

「みなさん、ポンツーンが沈むので早く入水して下さーい!」

第2ウェーブのご一行がジョインしたことで、まさかの定員オーバー!
第1ウェーブの私達は、強制的に海にダイブ。
アスリートで溢れたポンツーン、タイタニックのように片側だけ沈没しかけてました。笑

思いがけずフローティングスタート3分前から水中に放り込まれ、その間ずっと立ち泳ぎ。
おかげでいくらか水温に慣れた(立ち泳ぎでウォームアップ出来た)ような気もします。
ということで号砲と共にスタート!

横浜のスイムコースは、大きく3角形を描くように2周回。
ブイは黄色、バックには紺色の氷川丸の船体があり、見分けやすい。

茶色い水は、水中で前がほとんど見えないレベルの透明度。
前に人が泳いでいるのかイマイチ分からないまま進む。下を見るとクラゲ。

スイム得意でない筆者は、タイムは気にしないこと、とにかくリラックスして泳ぐことにフォーカス。
腕を大きく使って、伸びやかに泳ぐ!水中で息を吐き切る!
チームメイトからレクチャーしてもらったポイントに集中、淡々と距離を消化しました。

もともと後ろのほうを泳いでいるので当たり前ですが、
スイムでバトルに巻き込まれたことはまだ一度もないです。
エイジグループ25~29男子、いわば平成生まれの若者たち。人に優しくするよう教育されたおかげか、水中で暴力に晒されたことは皆無です。

トライアスロンを始めるときに「スイムは格闘技だよ!」とアドバイスされビビっていたのですが、幸いにも今まで危険な目に会ったことはありません。
そしてこれからも「人を殴ったり蹴ったりしない」と、決意を新たにしたのでした。

大きなトラブルなく、2周回してポンツーンへ再上陸!無難にまとめることができました。
反省点としては、とにかく遅い、GPSで見るとまっすぐ泳げてない。。
原因は結構うねりがあったことと、周りのライバルの方向を全然追えなかったこと。
ヘッドアップしても中々最短とは行かないのが、オープンウォーターの難しいところです。

バイク:コーナーを駆け抜けろ!

スイム後のトランジションエリアまでは、およそ300mのダッシュ。
参加者1200名超のトランジションは広大で、1番奥のバイクラックまで辿り着くのに結構な距離が。。
トランジションに5分以上かけつつ、山下埠頭のバイクコースへ突入!

横浜のバイクコースは、ずばりタイムが伸びないレイアウトです。
理由は、とにかくコーナーが多い!
180ターンが2箇所、直線距離が短い、コース幅が狭くて渋滞、などもスピードを出せない要因でした。

全6周回合計すると、コーナー後のダッシュを何度も繰り出す必要があります。
ランに備えてダッシュで力を使いすぎない、コーナーでスピードを落とさないことが大切。

このようなインターバルのかかるコース、ダッシュの軽快さとコーナリング重視でロードバイク+DHバーの組み合わせで挑みました。

もちろんTTバイクを使っても、レースにはなんら問題ありません。
誰もがロードとTTの2台持ちしてるわけではないので、「何を優先するか?」「今ある機材でどう走れば最速か?」を考えると、色々アイディアが浮かんで面白いですね。


風が意外に強かったので、コーナー立ち上がりからすぐにエアロポジションに。


小澤はTTバイクでの参戦。結果的に、バイクは2名ともほぼ同タイムでした。

コースの山下埠頭は普段入れない区域のため、試走なしのぶっつけ本番。
埠頭内は荒れた路面に注意!
ひび割れや段差が思いの外多いので、パンクや落車にご用心。そんな荒れた路面では、空気圧を普段より低めに設定した方がベター。
バイクが段差で跳ねにくくなりますし、コーナーでより安心して曲がれると思います。
※参考までに、自分はチューブレスタイヤで5.5気圧にしました。


コース中1箇所だけある緩斜面、ロードの軽さが活きる場面の一つ。この渋滞加減!


マリンタワー前の直線は、道幅が広くなり追い抜きのチャンス。サッと加速して番手をあげましょう!

ラン:応援を力にラストスパート!

終盤はバイクで前と詰まる場面が多く、意図せず脚に余裕のある状態でトランジションへ復帰。
シューズを履き替えて、3分前を行く小澤センパイの後を追いかけます!

ランコースは山下公園内から、象の鼻パークへ向けてクネクネと進む2周回半。
途中歩道橋の登りが1箇所と、象の鼻パークの往復が緩斜面になっているため、完全なるフラットではありません。

開幕戦に合わせて、シューズを新調しました。
NIKE EPIC REACT FLYKNITをここ横浜で実戦投入!

ニット素材のアッパーはフィット感が抜群なだけでなく、トランジションでスルリと履き替えることができ、アドバンテージになります。
まるで靴下を履くがごとく本当にスムーズで、トライアスロンにもぜひおススメ。

まだ5月、そして曇りのため気温は高くなく絶好のコンディション。おかげで給水回数少なく済みました。
オーバーヒートや脱水を感じることなく、淡々とフォームを維持して走りつづけます。

後半になってもペースが落ちず、さらに終盤ダッシュ出来るほどの余力を残していたのが個人的には収穫。
ブリック練習の成果が現れた瞬間でした。


ラストランはチームメイトとハイタッチ。忙しい中応援来てくださり、ありがとうございました!

小澤センパイは愛息子とともにゴール!
いつか父親の背中を追って、レースデビューする日が来るでしょう!

遅れること3分、筆者も無事にゴール!

横トラのラン、応援の列がものすごいです。
沿道からの声援は、苦しい場面で本当に力になると実感しました。

まとめ:成長を実感、さらに上へ

横トラの第一印象は、参加者のモチベーションが高い!
リザルトを見ても、上位陣はかなりハイレベルなレースを展開していました。
一方で、アクセスの良さと素晴らしいコースレイアウトを誇る横浜は、トライアスロンデビュー戦に最適の大会であるとも言えそうです。

筆者はパーソナルベスト更新、シーズン開幕戦としては上出来なレースでしたが、まだまだ伸び代があると確信。

そしてPB更新は、Iron Willというチームで練習に励んだからこそ達成できました。
特に苦手としていたスイムとランは、各スペシャリストから多くを学び、大幅に速くなった実感があります。
普段から練習ご一緒してくださるチームメイトに感謝です!
次は各パートで2分づつ短縮、2時間20分切りを目標に挑戦を続けます!

リザルト

小澤:総合タイム 2:23:03 (Swim 30:34 / Bike 1:13:06 / Run39:23) エイジ17位
小澤コメント:
「練習不足気味の中で挑んだ横浜ですが、自分の中では悔しいリザルトです。常滑では表彰台狙います!」

中谷:総合タイム 2:26:49 (Swim 33:44 / Bike 1:13:05 / Run40:00) エイジ21位
中谷コメント:
「前回の木更津と比較で、バイクとスイムは少し速くなり、ランは10分短縮。着々と実力がついている実感もあるけれど、まだまだ伸びしろだらけなので頑張ります!」

使用機材

スイム

ゴーグル:SWANS SR-71M FALCON
ウエットスーツ:2XU
キャップ:大会支給品(イエロー)
GPSウォッチ:GARMIN FOREATHLETE 935

バイク

バイク:FS TCR ADVANCED PRO XS (2018 model)
ホイール:GIANT SLR 0 AERO 55mm
タイヤ:GIANT GAVIA RACE 0 25C(5.5気圧)
コンピューター:GIANT NEOS TRACK GPS
ヘルメット:GIANT PURSUIT ASIA
シューズ:SHIMANO SH-R320
サングラス:SWANS STRIX I FZ

ラン

シューズ:NIKE EPIC REACT FLYKNIT 27.5cm
インソール:NIKE純正品
レースベルト:エキスポで購入、JTU

補給

MEITAN 2 RUN x 2
スポーツようかんx1
SAVASジェル x 1

Photo by : Yuki Toda

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