4月の宮古島で失意のDNFとなり、6月の長崎バラモンでリベンジを企む井上です。
ゴールデンウィークを生かし、4月29日に大阪~名古屋のロングライドをしてきましたのでそのときの様子をお伝えしたいと思います。
きっかけ
元々はIron Willメンバーの戸田さんから元号が変わる前の4月30日に名古屋~東京をロングライドしたいという企画が出てきたのが始まりです。
それは面白そうだから是非やろうと乗っかったのが川尻さん、服部氏、そして井上。
更にどうせなら前日の4月29日に大阪~名古屋もやることで東海道を制覇しよう!という話が企画者の戸田さん以外の3人でまとまります。
その後、4月30日は大雨の天気予報となり名古屋~東京間のロングライドは無念の中止。4月29日の大阪~名古屋のみ決行となりました。
序盤戦:淀川沿いのサイクリングロードを満喫 兵庫県西宮市~滋賀県瀬田市
私の妻の実家が兵庫県西宮市にあり、4/28にライド参戦者で前泊。川尻さん、服部氏はIron Will浜松合宿からの連戦です。
お二人は実家への手土産を在来線においてきてしまうといったドジっ子な側面を見せたものの、楽しい前夜祭(飲み会)から旅は始まりました。
(出発前の集合写真。とても元気そう)
朝7時に出発。まずは兵庫から大阪に向けて国道二号沿いを走り、その後は淀川沿いをひたすら北上。
ここで通るなんば自転車道と淀川サイクリングロードはとても有名なライドコースのようで、なんば自転車道は10km以上ノンストップ、淀川サイクリングロードもタイムトライアルができるくらいコースが広いです(You tubeにもたくさんアップされています)。
(義母様お手製の間食パンをパクリ)
警備員のおじさんに話しかけられたり、S-WORKSを操るロードバイクおじさんに猛烈に逃げを意識されたのでそこをあえて本気出してちぎったりと細かいイベントはあったものの、トラブルなく京都へ到着。せっかくなので京都の有名観光スポットの一つである東寺で記念撮影。
ゆっくり観光する時間もないので、足早に京都市街を抜けると比叡山や音羽山を横目に逢坂山を登りきり、滋賀県へ突入。
その後、琵琶湖の南端に位置する滋賀県瀬田市にあるうどん屋「虹や」で昼食休憩。服部氏が事前に調査をしてくれていました。
バイクラックがあり、安心して昼食をとることができます。
(鶏天ぶっかけうどん)
中盤戦:琵琶湖沿いの平原を疾走! 滋賀県瀬田市~滋賀県米原市
琵琶湖から離れて国道一号沿いで三重県の鈴鹿方面へ進むのが東海道ですが、個人的なこだわりから琵琶湖沿いを通る中山道に入ります。
琵琶湖は「近畿の水がめ」と言われるだけあってとにかく大きい。
ここまでライドしてきた淀川や鴨川などのすべての水源が琵琶湖からきていると考えるとその偉大さ、重要性が痛感できます。
ライドについてはひたすら平坦な道となり、信号も少なく快調に飛ばしていきます。周りを見渡すとほぼすべてが水田でトラクターを運転する農家の方がちらほら。こういった景色は東京ではなかなか見られるものでないのでとても新鮮です。
琵琶湖沿いは有名な自転車コースのためかツーリングをしている人が非常に多く、ここで日々トレーニングしていたらめちゃくちゃ速くなるんでないか?なんて妄想を膨らませながら琵琶湖沿いを駆け抜けていきます。
琵琶湖を1/4周したところで彦根城に到着し、琵琶湖とはお別れです。
もはや海
スタートから140km地点の滋賀県米原駅に到着し、ここから関ケ原へ向けての登りが控える中、一人の同志からあるメッセージが・・・
(胸元でNGサインを出す服部氏)
ケガでコンディションも万全でない中、合宿からの連戦で疲労が極限に達していたため、ここで勇気のあるDNFを選択。電車にて名古屋に向かうことに。
電車沿いをライドするメリットはここですね。アクシデントが起きても輪行袋さえ携帯していれば電車で帰宅できます。
ここからは川尻さんと二人で名古屋へ向かいます。
(biwaichiと書かれた自転車に乗った少年と共に。みんな自転車メーカーbianchiと間違えました)
終盤戦:関ケ原を越えてゴールへ 滋賀県米原市~愛知県名古屋市
服部氏離脱後、粛々と関ケ原へ突入。個人的にはここが一番きつかったです。
急こう配ではないものの延々と続く緩い上り坂。頂上の関ケ原まであと11kmという看板を見つけた時の絶望感・・・心を無にしてハムスターのごとくペダルを回し続けました。
きつく長い上り坂が終わるとそこからは一気に下り。概して平坦の多い大阪~名古屋間で唯一平均時速が50km/hを越えました。
関ケ原を下りきり、濃尾平野へ入るとあとはもう平地のみ!
(あとちょっと!)
ハンガーノックになりかけたり、Garmin Watchの電池がなくなったり、日没も近づくなかで小雨が降ってきたりと心が乱される機会が多々生じましたが、とにかく安全最優先を意識して19時半に無事に名古屋に到着!
総距離218.4kmのライドを12.5時間で完遂することができました。
(やったぜ!)
ロングライド終了後
2日目の名古屋~東京が中止になってよかった!
(戸田さんごめんなさい・・・)
名古屋に到着した地点で体はバキバキ。現状の実力では翌日に箱根の山を登るだけの体力など全く残っていなかったでしょう。
大阪~東京を1日で横断するライドも世の中には存在するそうですが(通称キャノンボール)頭おかしいんじゃないのかと思ってしまいます・・・
名古屋に到着した夜は味噌カツ、手羽先、どて煮と一通りの名古屋名物(とビール)に舌鼓を打ち、翌日はのんびりトヨタ産業記念館を観光。昼過ぎに解散しました。
井上は兵庫の妻実家にトンボ返りし、川尻さん、服部氏は東京へと帰還したのですが二人は新幹線車内でも反省会(飲み会)を開いていた模様です。
振り返り
旅行でもよく言われることですが、現地を訪ねて色々なものを自分の目で見ると過去に学校で学んだことを肌で感じることができますね(京都って3方が山に囲まれている盆地なんだなーとか木曽三川のある濃尾平野って本当に標高低いから輪中ができたんだなーとか)。
そういった意味で今回のロングライドは景色や疾走感を楽しむ以上の学びが得られて本当に開催してよかったと思いました。
次は万全の体調で名古屋~東京ライドも実施したいです!